Home > 学術・研究:臨床研究

臨床研究基礎研究 

 

臨床研究

疾患の治療法は様々な新薬の登場を背景に著しく進歩しています。新薬の出現が直ちに治療法の進歩につながるわけではなく、臨床試験を通して安全性や効果・使用方法を適切に評価していく必要があります。臨床試験を行うことで、より正確かつ具体的な診療情報を提供することが可能となるのです。患者さんに、安全で有効性の高い治療法を提供するためには絶対に必要なものです。

臨床試験は当院の倫理委員会の認可を経ており、さらに患者さんの参加の意思を確認した上で行われています。

 

 

 

白血病

 

急性骨髄性白血病

JALSG AML209
急性骨髄性白血病の病態解析・予後因子解析も進歩し、今まで明らかとなってきた予後因子の他に特定の遺伝子異常が急性骨髄性白血病の予後と関連していることが明らかになってきています。

 

急性リンパ性白血病(ALL)

JALSG ALL202
白血病の治療成績は進歩していますが、まだまだ検討が必要です。

 

JALSG PhALL208
治療成績が不良な成人ALLにおいて、Ph(フィラデルフィア染色体)陽性ALLの治療成績の向上には目を見張るものがあります。その軸となっているのがimatinib(イマチニブ)を中心としたTKI(チロシンキナーゼ阻害剤)です。

 

慢性骨髄性白血病

JALSG CML206
近年の治療方法の進歩がもっとも著しい疾患の一つが慢性骨髄性白血病です。TKIであるimatinibの出現により、治療方法が劇的に変わりました。しかしながら、もちろん100%満足のいく効果が得られているわけではありません。

 

 

悪性リンパ腫、多発性骨髄腫

 

悪性リンパ腫

JCOG0601
びまん性大細胞性B細胞リンパ腫の治療方法もrituximabの登場により治療成績が向上してきています。しかしながら至適併用方法については未だ検討の余地があります。

 

多発性骨髄腫

JCOG0904
多発性骨髄腫も近年、治療法の進歩がもっとも著しい疾患の一つです。その背景には新規薬剤の登場があります。一つがサリドマイドであり、もう一つがボルテゾミブです。

 

 

胃がん

 

JACCRO GC-05
初回TS-1療法に治療抵抗性を示した進行・再発胃癌に対する二次化学療法 CPT-11単独療法vs TS-1+CPT-11併用化学療法の無作為化比較第II/III相試験

TCOG
S-1単剤またはS-1を含む併用療法に治療抵抗性を示した進行・再発胃癌に対するCPT-11+CDDP併用療法vs CPT-11単独療法の無作為化比較第III相試験

 

大腸がん

 

JACCRO CC-02
進行・再発大腸癌に対するOxaliplatin+5-FU/l-LV療法(FOLFOX4法)の第Ⅱ相臨床試験

JACCRO CC-03
切除不能進行・再発大腸癌の一次治療におけるFOLFIRI、ベバシズマブ併用療法の第Ⅱ相臨床試験

 

食道がん

 

研究: 切除可能な進行食道癌Stage IIIに対するdocetaxel, cisplatin, fluorouracil併用術前化学療法の臨床第II相試験

 

 

オリジナルな研究と多施設共同研究

造血幹細胞移植の臨床研究は、最善の移植療法を探求することを目的に、積極的に取り組んでいます。臨床研究には当科で行うオリジナルな研究と、他の施設と共同で行う多施設共同研究があります。多施設共同研究は、厚生労働科学研究費補助金がん臨床研究事業、関東造血幹細胞移植共同研究グループなどに参加しています。

 

ページトップへ戻る↑