主な教育目標
標準的ながん薬物療法の基礎を習得し、治療の実施と患者の心身の管理ができます。
1.抗がん薬に関する基礎知識を習得する。
2.適切ながん薬物療法を選択できる。
→対象癌腫、病期病態、臓器機能、全身状態の把握
3.至適な治療方針を設定できる。
4.抗がん薬の副作用を管理できる。
→感染症に対する治療、各臓器障害の管理、輸液療法、
輸血療法、栄養管理など
5.治療効果を正確に評価できる。
6.患者や家族に、十分な説明と同意
(インフォームド・コンセント)を実践する。
7.緩和医療を志向し、温かな医療を実践する。
8.他職種との円滑な連携がとれる。
研修の流れと主な目標
卒業後 | 臨床研修内容 | 取得可能資格 | 大学院 |
1~2年目 | 初期研修 | 初期研修 | |
3年目 | 院内内科研修 (呼吸器内科含む) |
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4年目 | 院外および当科研修 (臨床腫瘍学、血液内科学など サブスペシャリティ専門研修) |
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5年目 | 院外および当科研修 (臨床腫瘍学、血液内科学など サブスペシャリティ専門研修) |
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6年目 | 院外および当科研修 (臨床腫瘍学、血液内科学など サブスペシャリティ専門研修) 国内留学 |
総合内科専門医(6年目) | |
7年目 | 各専門医取得 | 血液専門医 がん薬物療法専門医など |
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8年目以降 | 学位取得、各専門指導医取得、 海外留学 |
東京慈恵会医科大学附属病院
東京慈恵会医科大学第三病院
東京慈恵会医科大学柏病院
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター
卒業後3年目
病院のカリキュラムに従い履修する。
附属病院(新橋、第三病院、柏病院、葛飾医療センター)を半年ずつローテート
- 内科をローテートすることにより、化学療法の管理に必要な内科の総合力を身につける。
- 2013年4月から日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医を取得するにあたり、肺癌患者の診療経験が必須となるため、呼吸器内科を選択し肺癌の患者を3人以上受け持つことが望ましい。
卒業後4、5、6年目
附属病院(新橋、第三病院、柏病院)を1〜2年。学外の病院(川口市立医療センター、富士市立病院、がん研有明病院、都立駒込病院など)を1~2年勤務
- 附属病院では、化学療法の基礎、特に副作用の管理(輸液療法、感染症に対する治療、輸血療法、臓器障害の管理、栄養管理など)を習得する。
- 抗がん薬を使用するにあって、薬剤の特性を理解し、患者の状態に合わせて、適切な抗がん薬を選択できるようにする。
- 緩和医療の基本を習得する。
- 患者および家族に対して、懇切丁寧に説明し「患者の立場に立った適切的確な医療」を実践する。
- 卒後6年目に総合内科専門医を取得する。
以降
附属病院(新橋、第三病院、柏病院)で勤務
- 専門医(日本血液学会専門医・がん薬物療法専門医など)を取得する。 専門医取得以降は専門分野を選択しさらなる専門性を身につける。
- 疾患別にevidenceに基づいた化学療法を実践する。
- 臨床研究もしくは基礎研究を行い、学位を取得する。
国内外への留学・大学院
希望者は、国内外への留学、大学院へ進学することができます。※但し、希望者多数の場合は時期を調整
過去の留学先
国立がん研究センター、がん研有明病院、National Institute of Health、Dana-Farber Cancer Institute、California大学 など
問い合せ先
当科の見学希望や専門研修に関する質問は、下記連絡先までお問い合わせ下さい。